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『21世紀東アジア社会学』第12号

、『21世紀東アジア社会学』第12号がJ-stage上で公開されました。
https://www.jstage.jst.go.jp/browse/easoc/list/-char/ja

『21世紀東アジア社会学』2022 – 2023,12 号  目次
包 嶺小 , 東部内モンゴル地域における日本の畜産資源調査
烏 英嘎, 内モンゴル東部農村地域における結婚難問題に関する事例研究
磯部 美里 , 中国の民族と医療
賀 玉辰 , 中国北方民间信仰、祖先祭祀和父系亲缘文化的构筑与再构筑
新井 凜子, A Comparative Study of the Nation-building and the National Language Education in Xinjiang and Okinawa
翁 康健, 清水 香基, 伍 嘉誠, 中国少数民族と漢族の間における格差
美麗 和子, 建国初期における中国共産党の雲南少数民族地域調査報告
高橋 孝治 , 中国における地方性法規上の少数民族の権利保護規定の検討
左 雯敏 , 多元与一体:费孝通的民族研究及最近的研究动态

『日中社会学研究』 第30号の公刊

『日中社会学研究』 第30号が公刊されました。
現在、順次発送中です。会費納入済でありながら、今月末頃までにまだ未入手の方がいらっしゃいましたら、お手数ですが下記、事務局までお問い合わせくださいませ。

『日中社会学研究』 第30号 2023年2月                         

【第30号特別寄稿】
『日中社会学研究』30年の回顧と未来への展望  
―日中社会学会会長就任の挨拶に代えて―          西原和久  
日中社会学研究30号によせて
―学会成立から創刊まで―                 根橋正一                 
日中社会学会と共に歩んだ40年                陳 立行           
【特集論文】歴史と社会学
特集「歴史と社会学」に寄せて                穐山 新  
現地調査は難しい、しかし史料の中には過去の現地が無限にある
─貴州・雲南・四川境界地域の近代史研究を例として─     吉開 将人 
「満洲国」における農村協同組合事業
─比較歴史社会学的考察─                  穐山 新  
オートエスノグラフィの実践と中国帰国者のアイデンティティの問い
―個人史研究の可能性をめぐって―          南 誠(梁雪江)  

【論文】
社会科学復興期中国におけるウェーバーをめぐる言説
―雑誌『読書』に見られた受容史の諸側面―         吉 琛佳  
中国人の一般市民の政治的イデオロギーについての考察
―ネット調査に基づくRCA分析を中心に―          李 潤楚
現代中国社会における参加型文化の新たな動き
―オンライン・ファンコミュニティの文化実践を題材に―   魏 珂楠  
現地採用者から起業家へ
―上海の日本人コミュニティとの関わりから―        松谷 実のり
少子高齢化時代における中国人のケア責任意識とその規定要因
―複合的ケア経験者に着目して―              胡 益頔  
現代台湾社会における母語の復興と継承
─教会ローマ字による「台語文運動」を中心に─       齋藤 幸世

【研究ノート】
戦後日本社会における引揚者の犠牲物語の形成
―在外財産補償問題を中心にー               劉 罡   
市場経済期上海における産後ケア
―家政サービスと「月嫂」の出現に注目して―        齋藤 あおい

【書評】
櫻井義秀編著『アジアの公共宗教-ポスト社会主義国家の政教関係』
(北海道大学出版会、2020年)                木下 光弘
木下光弘著『中国の少数民族政策とポスト文化大革命』(明石書店、2021年)
                     美麗 和子
閻美芳著『日本と中国の村落秩序の研究-生活論からみた「村の公」』(御茶ノ水書房、2021年)                   
南 裕子
大谷順子編『四川大地震から学ぶ―復興のなかのコミュニティと「中国式レジリエンス」の構築』(九州大学出版会、2021年)
                  宮本 匠
劉麗鳳著『中学中退―中国農村中学校の生徒と教師のエスノグラフィ』(世織書房、2022年)教育格差から考える中国社会の光と影     
于 小薇
郝洪芳著『東アジアの紹介型国際結婚―グローバルな家族と越境する親密性』 (明石書店、2021年)
             孟 令斉

『日中社会学研究』投稿募集案内

『日中社会学研究』第31号への投稿を募集します。以下の各項目を熟読の上、エントリーと投稿を行ってください。

1.エントリーについて
投稿を希望される方は、エントリー期間内(2023年1月15~25日17時)にエントリーをお願いします。下記の情報を会員MLで案内した際にお知らせした連絡先(編集担当理事)まで、お送りください。エントリー期間にのみ受付し、確認のメールを返信いたします。
(1)お名前とご所属
(2)投稿ジャンル(論文、レビュー論文、研究ノート)
(3)原稿のタイトル
(4)概要(400字程度)とキーワード(3つ程度)
(5)ご連絡先(電子メール、郵便物の郵送先、電話番号)

2.原稿の送付について
原稿の締め切りは、2023年2月28日となります。必ず当学会の「投稿規程と執筆要領」(2022年12月改正)を守り、「執筆テンプレート」を使って原稿を執筆してください。
原稿が提出された後、投稿された論文は、編集委員会での審議・承認を経て、投稿者に受付の可否を通知いたします。受付の可否を判断する基準は以下となります。
(1)原稿の体裁は字数制限も含めて、投稿規定と執筆要領に厳密に従っているか。
(2)日本語の文章として、学術的なネイティブチェックを受けているように見受けられるかどうか。
投稿規定と執筆要領に沿わないもの、日本語の文章として難があるものは、投稿が受け付けられない場合があるので、注意してください。

3.原稿の査読について
 投稿は2名の査読者によってピアレビューを行います。第1次査読を通過した投稿者は、第1次査読における査読者のコメントに基づき、原稿を修正し、第2次査読に進むことになります。第2次査読を通過した投稿者は、査読者からのコメントを参考にさらに修正を行い、最終稿を提出することになります。ただし、第3次査読が必要になることもあり、その場合は、第3次査読を通過し、その際のコメントを踏まえて最終稿を提出することになります。
 なお、査読過程において、2名の査読者の間で判定が異なる場合は、編集委員会で審議し、判断します。その際に、第3の査読者を立てる場合もあります。
掲載が決定された投稿の最終稿の提出を受けて、掲載決定通知を出します。およそ9月ごろになると考えられます。なお、雑誌は2023年度内に刊行されます。

以上です。エントリーをお待ちしております。

『日中社会学研究』執筆用テンプレート(Microsoft Word)

論文・研究ノートのテンプレートはこちらです。

書評のテンプレートはこちらです。

『日中社会学研究』投稿規程(2022年12月改訂版)

『日中社会学研究』投稿規程と執筆要領
(2022 年 12 月改訂版)
pdfはこちらです。

【投稿規程】
1.投稿が可能なのは、日中社会学会会員(以下、会員という)または『日中社会学研究』(以下、本誌という)編集委員会が依頼した者とする。会員の場合、投稿する当該年度までの学会費が納入済みであることを条件とする。
2.本誌への投稿原稿は、論文・研究ノート・書評とする。ただし、論文の投稿に関して、審査結果を踏まえて、編集委員会が研究ノートとしての掲載を決めることがある。また、編集委員会の依頼と決定により上記以外のジャンルで原稿を掲載することがある。
3.投稿原稿は日本語とし、未発表のものに限る。ただし、学会・研究会等で口頭発表したものについてはこの限りではない。
4.1人で投稿可能なのは1編のみとする。ただし、編集委員会による依頼原稿はこの限りではない。
5.共著論文の場合は、注で分担を明記する。
【執筆要領】
1.原稿は、原則として MS-Word による横書きとし、所定の「執筆テンプレート」に沿って、下記の順序に従って作成する。
(1)論文、研究ノートの場合
日本語題目、英語題目、中国語題目、執筆者名(右揃え)、(一行空けて)英語要約または中国語要約、日本語キーワード、英語キーワードまたは中国語キーワード、(二行空けて)本文、(二行空けて)注、(二行空けて)参考文献リスト、(一行空けて)執筆者ローマ字名/所属。
(2)書評の場合
書評は、著者名と書籍名を題目とし、執筆者名(執筆者ローマ字名)、本文、注、参考文献リスト。
2.所定のテンプレートではすでに設定済みだが、文章のレイアウト設定は、上と下の余白は 25 ㎜、左と右の余白は 20 ㎜に設定し、タイトルからキーワードまでは 1 段組(50字×40 行)とし、一行空けて、本文からは二段組、24 字×45 行で設定すること。なお、一段組からに二段組への設定の変更は、「レイアウト→区切り→セッションの区切り」
によって可能となる。
3.論文、研究ノートの分量は、すべて込みで 11 枚以内(およその目安は 2 万字以内)とする。そのうち、中国語または英語要約は 300 語以内とする。書評はすべて込みで3 枚程度(およそ 5000 字程度)とする。
4.本文の節・項の見出しは全角(ただし、二桁の場合は半角)で、次のとおりとする。
1. 2. 3. …. 「節」に相当
(1) (2) (3) …. 「項」に相当
1) 2) 3) …. 「項の中の小項目」に相当
5.各章の間には、1行の空白を置く。
6.本文への補注は、本文箇所の右肩に半角で、1, 2, 3, … の記号をつけ、本文末の文献リストの前に一括して掲載する。
7.本文の句読点は全角の「。」と全角の「、」とし、数字は半角の算用数字「1, 2, 3, … 」
を原則とする。
8.本文のフォントとフォントサイズは、題目は MS ゴシック体 12 ポイントで太字、節のタイトルは MS ゴシック体 12 ポイント(2 行にわたる場合は行間を固定値 18 ポイント程度に調整し、行間が広がりすぎないようにしてください)、項や小項目のタイトルはMSゴシック体で 11 ポイント、それ以外の本文部分はすべて MS 明朝体(ただし欧文は Century)で 10.5 ポイント、全角文字を原則とする。
9.参照先は、文中で下記のように記載する。
本文の該当箇所に( )を付して、(著者名(姓のみ)(半角スペース)西暦発行年:引用ページ)を示す(:は全角)。同じ年に発行された同じ著者の文献が複数ある場合には、「1988a」「1988b」のように発行年の後にアルファベットを付けて区別する。新聞記事の場合は(『新聞名』日付,朝刊/夕刊)と示す。下記の例を参照されたい。
[例]
(青井 1974:81)
(Elder 1974=1986:14-15)
(『日中社会学新聞』1998.11.3,朝刊)
なお、ウェブサイト上の記事を参照した場合は、注として示す。注において、作成者名(分かる場合),「文章名」サイト名,URL,参照日を示す。
[例]
内閣府,「令和2年度 特定非営利活動法人に関する実態調査」内閣府 NPO ホームページ,
https://www.npo-homepage.go.jp/toukei/npojittai-chousa/2020npojittai-chousa,
2022 年 7 月 22 日参照。
10.引用文献リストは、下記のように掲載する。
(1)論文末の注の後に、著者姓のアルファベット順に掲載する。
(2)日本語文献と中国語文献、欧米語文献の順で、区別して掲載する。英数字は半角文字、それ以外の文字と記号(括弧やカンマ、コロン、ピリオド)はすべて全角で入力する。
(3)掲載内容は、①著者名(外国人の場合も姓を最初に)、②刊行西暦年、③書名または論文名(日本語の場合:単行本は『 』、論文は「 」;中国語の場合:単行本は《 》、論文は〈 〉;欧米語の場合:単行本はイタリック体、論文は“ ”)、④出版社または掲載雑誌名(日本語雑誌の場合は『 』、中国語雑誌の場合は《 》、欧米語雑誌の場合はイタリック体)、雑誌の場合は編集機関と巻(号)、⑤掲載頁(論文の場合)の順に掲載する。また、同一の著者の同一年度に発行の複数の著書または論文がある場合には、発行年度の次に a, b, c, ・・・・ を付する。
(4)ウェブサイト上に掲載された文献については、リストでは通常の引用文献と同様の文献情報を掲載する。さらに、URL と参照日(アクセス日)を掲載する。
(5)2 行以上にわたる場合は、「ぶら下げ 4 文字」を設定し記載すること。

【日本語文献】
青井和夫,1996,「都市住民の生活誌」,青井和夫編『中国の産業化と地域生活』東京
大学出版会,313-339.
福武直,1946,『中国農村社会の構造』大雅堂.
経済企画庁編,1990,『国民生活白書(平成2年版)』,大蔵省印刷局.
森岡清美,1988,「女性ライフコースの世代間および世代間葛藤」,『社会学評論』日本社会学会 155:230-239.
日中社会学会,1996,「『日中社会学研究』投稿規程」,日中社会学会ホームページ,2012 年7月9日取得,http://www.japan-china-sociology.org/?p=97.

【中国語文献】
李銀河,1996,〈中国女性的性観念〉,《社会学研究》中国社会科学院社会学研究所社会学研究編輯部編 62:36-39.
陸学芸,張厚義,1992,〈轉形社会中的農民分化〉,陸学芸主編《改革中的農村与農民》中共中央党学校出版社,15-39.
余英時,1987,《士与中国文化》上海人民出版社.

【欧米語文献】
Balazs, E.,1968,
La Bureaucratie céleste, ditions Gallimard.(=1971,村松祐次訳
『中国文明と官僚制』みすず書房).
Lee, Y.F., 1989, “Small Towns and China’s Urbanization Level”,
The China Quarterly, 120: 771-786.
Parish, W.L. and Whyte, M.K., 1978,
Village and Family in Contemporary, China, University of Chicago Press.
White, T., 1990, “Political Reform and Rural Government”, in Davis and Vogel E.F.eds., Chinese Society on the Eve of Tiananmen, Harvard University Press,37-60.
11.図、表、写真等は本文に挿入し、次のように作成する。
(1)図・表の文字の大きさは、そのまま B5 判に縮小しても明晰なものとする。
(2)図・表の番号は、図-1、表-1のように示し、図と表のそれぞれについて通し番号をつけ、表にはタイトルを上中央に、図にはタイトルを下中央につける。なお、図表番号とタイトルは太字とする。
(3)図、表、写真等を他の著作物から引用する場合は、出典を必ず明記し、必要に応じて原著者または著作権保持者から使用許可を得ること。
(4)図、表、写真等の色はモノクロとする。
12.原稿の最後に、執筆者ローマ字名(姓を最初に)と所属機関とを記述する。
[例]
(NICCHUU Taro/日中社会学大学)
【その他】
1.投稿希望者は、編集委員会からの投稿募集案内を受けてエントリーし、所定の要求に従って期日までに原稿を編集委員会宛に E-mail の添付ファイルとして送付する。ファイル形式は、MS-Word とする。
2.投稿原稿は複数の査読員の審査結果により、編集委員会が掲載の可否を決定する。編集委員会と投稿者の連絡方法は、編集委員会の指示に従うこと。また、掲載が決定された原稿の著者校正も、編集委員会の指示に従う。
3.本誌に掲載された著作物の著作権(「複製権」「公衆通信権」「翻訳権」「二次的著作物の利用権」などすべてのものを含む)は日中社会学会に帰属する。
4.本誌に掲載された個々の著作物について、著作権侵害等の紛争が生じた場合は、当該著作物の投稿者の責任において処理する。
【付記】
1.本規程の改定は、理事会の承認を得なければならない。
2.本規程は、1996 年 10 月 26 日より実施する。
3.本規程は、2007 年6月に改定された。
4.本規程は、2008 年6月に改定された。
5.本規程は、2012 年 10 月に改定された。
6.本規程は、2018 年 6 月に改定された。
7.本規程は、2020 年 12 月に改定された。
8.本規程は、2022 年 12 月に改定された。

『日中社会学研究』30号募集要項

投稿を希望される方は、エントリー期間内にエントリーをお願いします。
下記の情報を shi-eguchi*u-shimane.ac.jp (編集担当・江口伸吾理事、*の箇所に@を挿入して下さい)まで、お送りください。

1.お名前とご所属
2.投稿ジャンル(論文、レビュー論文、研究ノート)
3.原稿のタイトル
4.概要(400字程度)とキーワード(3つ程度)
5.ご連絡先(電子メール、郵便物の郵送先、電話番号)

エントリー期間:2022年1月15日~25日(17時まで)
*上記アドレスはエントリー期間にのみ受付し、確認のメールを返信いたします。
*原稿の締め切りは、2022年2月20日となります。
*原稿が提出された後、投稿された論文は、編集委員会での審議・承認を経て、投稿者に受付の可否を通知いたします。編集委員会では、論文の様式、ネイティブチェックの有無等々を確認し、受付の可否を判断します。

なお論文の投稿にさいしては、投稿規定と同時に、以下の要領にも従ってください。
1.論文の執筆言語は日本語とする。
2.1人で投稿可能なのは1編のみとする。
3.共著者がある場合は、各人が執筆した部分をすべて明記すること。
4. _論文・レビュー論文・研究ノートの分量は、400字×50枚=20,000字(図表込み)となります。文字数についてはWORDのツール・文字カウント機能の「スペースを含む」で換算します。また、図表については、一律800字で換算します(図表をword、excelで作成し、図表内の文字数がカウントされる図表についても、800字としてカウントします)。なお、中文・英文要旨の文字数は20,000字には含みません。

皆様のエントリーをお待ちしております。

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『日中社会学研究』第26号、第27号の公開

『日中社会学研究』第26号、第27号を、「中国・アジア研究論文データベース」に公開しました。

春の大会 特集企画(高度情報化と社会統制〜中国の場合) 公募ご案内

2021年6月26日の企画に関しまして、編集委員会より『日中社会学研究 第29号』とのコラボ企画として下記の特集テーマの報告者を公募することとなりました。つきましてはエントリーご希望の方は、李名伍 理事までお願いいたします。
詳細は『日中社会学研究』29 号「特集」及び関連口頭発表のご案内をご覧くださいませ。

みなさまのご応募をお待ちしております。

締め切りは5月15日です。

ご質問等おありの方は、李明伍理事(和洋女子大学)meigoあっとwayo.ac.jp (あっとを@に) までお願いいたします。

高度情報化と社会統制〜中国の場合〜

趣旨:情報技術の発展は社会の仕組みを大きく変えている。歴史的にメディアの発展が国民国家の形成、民主化の促進に大きな影響を及ぼしてきたという側面がある。そしてここにきてメディアを含む情報技術が一定の水準に達すると権力者の恣意による社会統制が不動のものになっていく可能性が増大するという指摘もなされるようになった。中国では近年インターネットの普及により物的生活の質が向上し、ネットを介した新しい人間関係の構築が進んでいる一方、国家による情報技術を用いた社会統制が強化されている。中国における高度情報化社会の実態、そしてそこにおける国家の働きなどについての分析は、日進月歩の高度情報化の進展を考えた場合、焦眉の課題とも言えよう。

日中社会学研究 (2021年2月 第28号) 目次

中村則弘先生のご逝去を悼む ………首藤明和…  1

【特集論文】新型コロナ危機と中国社会
特集「新型コロナ危機と中国社会」に寄せて ……… 李 妍焱  11
『人民日報』のSNSにおける新型コロナ関連情報に関する発信についての一考察-中国語版ツイッター「微博(ウェイボー)」に焦点を当てて- ……… 魏 然  12
香港における抗議活動と新型コロナウイルスへの一考察―「マスク」と「集会」をめぐる議論を中心に― ……… 伍 嘉誠  29
新型コロナ危機が市民セクターの活性化をもたらすか-日中の市民的セクターによる応答に注目して- ……… 李 妍焱  47
[特集エッセイ] 新型コロナ問題をめぐる中国の研究者たちの思索 ………… 岩田隆浩/翟一達/兪祖成/田嫄/朴紅蓮/津田量/樊秀麗/張可煜/羅紅光  63

【論文】
中国系移民第二世代が語る配偶者選択の志向性―ライフストーリー分析を通して―  ……… 坪田光平・劉 麗鳳  74
サードエイジャーの生活満足感とその規定要因―中国新疆ウィグル自治区における調査研究に基づいて- … 夏扎提古麗・沙吾提 89

【研究ノート】
中国河南省一地方都市における家族関係の変容のプロセス ……… 李 姝  111
中国における基層法律服務工作者制度の検討-日本の隣接法律職制度と比較して- ……… 高橋孝治 124

【書評特集】
「中国社会研究叢書・21世紀「大国」の実態と展望」の書評特集に寄せて
……… 奈倉京子 138
李妍焱著『下から構築される中国―「中国的市民社会」のリアリティ』(明石書店、2018)……… 李 暁東  140
奈倉京子編著『中国系新移民の新たな移動と経験―世代差が照射する中国と移民ネットワークの関わり』(明石書店、2018年) ……… 王 維  144
穐山新著『近代中国の救済事業と社会政策―合作社・社会調査・社会救済の思想と実践』(明石書店、2019年) ……… 鍾 家新  149
南裕子・閻美芳編『中国の「村」を問い直す—流動化する農村社会に生きる人びとの論理』(明石書店、2019年)……… 滝田 豪  152

【書評】
小笠原理恵著『多文化共生の医療社会学―中国帰国者の語りから考える日本のマイノリティ・ヘルス』(大阪大学出版会、2019年) ……… 賽漢卓娜  155
小浜正子著『一人っ子政策と中国社会』(京都大学学術出版会、2020年)……… 大谷順子 158
李暁東著『現代中国の省察-「百姓」の視点から』(国際書院、2018年)……… 穐山 新 162
鍾家新著『在日華僑華人の現代社会学-越境者たちのライフ・ヒストリー』(ミネルヴァ書房、2017年)  ……… 山崎 哲 166

○投稿規定(2020年12月改訂版) …………………………………………………………170
○日中社会学研究第28号執筆者一覧・審査委員…………………………………………173

『21世紀東アジア社会学』の今後の編集方針につきまして

 日中社会学会では、『日中社会学研究』、『21世紀東アジア社会学』の2つの学会誌を発行しています。『21世紀東アジア社会学』は、当初、学会や会員による研究プロジェクトの特集をメインに据え、それによって会員の研究活動の活性化をはかり、広く研究成果を発信する場となることを意図していました。またその内容においては、中国社会を東アジアの中でとらえなおすことや東アジア社会のあり方に射程を広げた研究を、積極的に取り上げることを特徴としていました。
 しかしながら、近年、両誌の違いが分かりにくいという声も学会の内外から上がるようになりました。『21世紀東アジア社会学』の本来の持ち味が充分に発揮されていない状況になっていたのです。
 こうした現状を踏まえ、本学会誌のねらいを再度確認すると共に、理事会での承認も経て、次号(第11号)より、下記の通り編集方針を変更いたします。

『21世紀東アジア社会学』は、日本社会、中国社会、日中社会間の関係などを念頭に置きながら、21世紀にふさわしい東アジア社会のあり方を検討する学術論文、研究ノート、書評論文、研究動向論文などにより構成され、1年に1号刊行されます。原稿の使用言語は、日本語、中国語、英語です。
そして、掲載される論文・研究ノートは、主に、(1)プロジェクト型の特集企画、(2)公募特集企画、にかかわるものとなります。従いまして、今後は、一般投稿論文の受け付けは行いません。一般投稿論文を受け付ける査読誌は、『日中社会学研究』のみになります。

プロジェクト型の特集、公募特集企画については、別途ご案内いたしますので。そちらをご覧ください。

2020年8月

日中社会学会会長 南 裕子
『21世紀東アジア社会学』編集委員長 首藤 明和