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5月 19
第37回 日中社会学会 年次大会
5月 19
第37回 日中社会学会 年次大会
日時: 2025年6月7日(土)、8日(日)
長崎大学 文教キャンパス 〒852ー8521 長崎市文教町1-14 長崎大学
大会実行委員長:長崎大学 多文化社会学部 南誠 理事
実施方法:対面 /オンライン(シンポジウムのみ)
◎大会参加費
一般会員 2000円/学生会員 1000円/非会員 2000円(当日に入会すれば会員価格適用)
*参加費と懇親会費は当日受付でお支払いください。学会年会費の支払いも同時に受け付けます。
*オンライン参加の申し込みをされた方には、後日、ZOOM URL をご案内させていただきます。
◎懇親会会場・参加費
日時:6月7日(土)18 時30分より
会場:長崎大学正門の近く「フラワーメイト」(https://choho.nagasaki-u.ac.jp/1340/)
参加費:一般 5000 円/学生 3500 円
◎参加申し込み方法
下記リンク先よりお申込みください。
https://forms.gle/6mCyCgB5eG5WsCAW7
■会長あいさつ
第37回大会開催にあたって
会長 西原和久
(名古屋大学・成城大学)
第37回の日中社会学会大会は、2025年6月7日(土)、8日(日)に長崎大学で開催されます。準備にあたられた大会実行委員長の南誠(梁雪江)氏にまずもって感謝申し上げます。南誠氏の属する長崎大学多文化社会学部には、その他にも、森川裕二氏、王維氏、賽漢卓娜氏など優れた業績をお持ちの日中社会学会会員の教授が多数おられます。
歴史を振り返れば、長崎は紀元前から中国大陸と深いかかわりを持っていたようですし、江戸時代のいわゆる鎖国期にも中国やオランダに開かれていた歴史は、長崎の現在にもいろいろと痕跡を残しております。17世紀の平戸出身で母親が日本人の鄭成功が、明王朝や台湾と深いかかわりがあったこともよく知られております。長崎大学の上記の先生方も、中国帰国者、東アジア研究者、日中の移民や民族音楽の研究者、さらにはモンゴル系の研究者など非常に多彩で、掛け値なしの日中の懸け橋的存在であるだけでなく、東アジアから世界へと開かれていく社会文化研究者であって、国際都市・長崎を象徴する陣容だと言えます。
このように考えてくると、長崎大学で2016年に第28回日中社会学会大会が開催されたのは当然の流れでした。その時には、東アジアの思想にも精通した故中村則弘氏(日中社会学会5代目会長)が学部長として活躍され、大会運営は中国の回教や家族の研究を核とする首藤明和氏(日中社会学会7代目会長、現・中央大学)が担い、まさに長崎大学は日中関係を柱とする東アジア交流研究の強固な基盤を構築してきた大学です。そのうえで9代目会長としての私は、ちょうど日中国交正常化50周年や『日中社会学研究』30周年とも重なったので、任期3年間の統一テーマとして掲げた「日中学術交流を含む日中交流」の再検討を、半年ごとに(大会シンポジウムと冬季研究集会で)合計5回おこなってきました。今回の長崎大学大会では、現代中国農村研究のシンポジウム企画や多様な自由報告とともに、今期任期最後となる6回目の企画である「日中学術交流企画:留学経験と社会学研究の展開」によって、これまでの統一テーマの総仕上げもしたいと考えております。
中国からご参加の社会学研究者も交えながら、本学会所属の中国人留学生も増えるなか、今後の日中交流や社会学研究の展開を共に考え、実践していく場として、今回の長崎大会がさらなる跳躍台となること心から願っています。
■第37回大会開催をお受けするにあたって
第37回大会実行委員長
南誠(梁雪江)(長崎大学)
日中社会学会第37回(2025年)大会は、6月7・8日に長崎大学にて開催されます。九州地域と長崎での大会は2016年(第28回)に次いで2度目、長崎大学キャンパス内での開催は初めてとなります。一昨年の名古屋大学大会と昨年の駒澤大学大会に続いての対面開催となるので、新型コロナウィルスが終息していることにほっとしています。今回の会場となる長崎大学の文教キャンパスは決して大きくないが、楽しんで頂ければと思います。今から、会員の皆さまのご来訪を心より楽しみにしております。
振り返ってみると、かつてコロナ禍によってオンライン開催を強いられたのは夢のようでした。塞翁が馬の如しと言えなくもないが、物理的な移動を克服して、対面に止まらないオンラインでの交流が可能になりました。しかしこうした世界的なパンデミックが2度と起こらないことを祈るばかりです。今年もシンポジウムのみですが、ハイブリッドでの開催を予定しています。
日中交流における長崎の重要性について、首藤明和第28回大会実行委員長が既に、日中交流において眩しいばかりの光彩を放っていた長崎に異国的情緒と市民的開明性の二つの顔があると紹介しています。そうした縦糸と横糸を織りなす原動力として、外の空気を受け入れる開放的生活にあるとも言っています。2024年10月13日、長崎の新たな「変」として催された長崎スタジアムシティのこけら落としフリーライブにて熱唱された長崎市出身の歌手福山雅治さんは、長崎で得たものとして「感受性の根付き」であるとインタビューで答えています。こうした感受性がなければ、いまの長崎の「わからん(和華蘭)文化」もなかったのでしょう。
今回の長崎大会は、第28回に比べて小規模になりますが、中国吉林大学鄭南先生と東北師範大学朱興濤先生を迎えてシンポジウムを企画しており、中日社会学会の会員もオンラインにて参加できるようにしておりますので、活発な議論ができることを願っております。懇談会は長崎大学関係者がよく利用する大学の近くのお店にて開催する予定です。それも含めて長崎をご堪能頂ければ幸いです。
■シンポジウムⅠ(開催校・学会企画)
「日中交流の過去・現在・未来―留学経験と社会学研究の展開」
佐藤千歳(研究・大会委員会)
本学会は2022年から5回にわたり「日中学術交流を含む日中交流」をテーマとするシンポジウムおよび研究会を開催し、日中間の移動や交流がもたらす変化を検討してきました。シンポジウムには学会の内外から幅広い年代の研究者や実務家が参加し、コロナ禍や米中対立の激化といった国際環境においても、日中交流が複層的に続く実態を示しました。振り返れば、本学会に集まる私たち自身も日中交流の実践者であります。締めくくりとなる本シンポジウムでは、日中交流の事例として研究者の活動を取り上げ、研究者自身の国際移動が社会学研究に与えた影響について、留学をめぐる研究者のライフヒストリーを起点に討論します。報告は、名古屋大学大学院に留学後、民間非営利団体(NPO)等をテーマに研究する吉林大学社会学系の鄭南氏、同じく名古屋大学大学院に留学後、グローバルな視点から華僑華人研究を展開する長崎大学の王維氏、中国社会科学院に留学後、人材流動を学際的に研究する島根県立大学の中村圭氏が行います。そのうえで、連続シンポジウムを企画した本学会会長の西原和久氏が、企画を通じた総括を試みます。本シンポジウムを3年間の統一テーマの総仕上げとし、また若手会員にとっては今後の研究の示唆を得る場となるよう用意を進めております。
報告 鄭南(吉林大学社会学系)
中村圭(島根県立大学)、
王維(長崎大学)
コメント 西原和久(名古屋大学)
司会 陸麗君(福岡県立大学)
■シンポジウムⅡ(開催校・学会企画)
「現代中国農村研究の展開」
佐藤千歳(研究・大会委員会)
日中交流をテーマとする連続シンポジウム・研究会のうち、2023年の名古屋大会では本学会の草創期からの歩みを取り上げ、初代会長の福武直や第5代の中村則弘会長をはじめ、農村研究の蓄積を振り返る機会がありました。他方、今大会の自由報告は、ジェンダーや移動といったアクチュアルな題材が多数派となり、農村研究に関わる報告は少数に留まりました。これは、本学会会員の関心の変化もありますが、外部の研究者による中国農村へのアクセスが2010年代から格段に難しくなり、研究環境が急速に悪化したこともその要因と考えます。ただ、中国社会を考察するうえで農村研究の視座が不可欠であることは言を俟たず、また都市化政策の進展等により変動を続ける中国農村および農村研究に対する会員の関心は、現在も高いものと考えております。
本大会の運営にあたる研究・大会委員会の現在のメンバーに農村研究者はおりませんが、上記の背景と、また本大会に合わせて中国から農村研究の若手研究者が来日することも踏まえ、本シンポジウムを企画いたしました。シンポジウムは、組織社会学と農業組合研究の朱興涛氏、日本における農村研究の第一人者である南裕子氏と閻美芳氏を迎え、事例研究を通じて近年の研究動向を報告します。そのうえで、日・米・タイをフィールドとする農業社会学のイナキナイ・アレーナ氏によるコメントにより、国際比較の観点から議論を広げます。本大会を締めくくるシンポジウムとして、奮ってのご参加をお待ちしております。
報告 朱興涛 (東北師範大学社会学系)「新型农村集体经济组织发展的产权动力机制分析」
南裕子 (一橋大学)「大都市近郊における農村ツーリズムの展開と村の空間変容— 北京市近郊事例村の生存戦略から」(仮)
閻美芳 (龍谷大学)「跡継ぎ息子がいない農家の生活戦略 一人っ子政策後の華北農村を事例として」(仮)
コメント イナキナイ・アレーナ(長崎大学)
司会 佐藤千歳(北海商科大学)
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日中社会学会 第37回大会プログラム
日 時:2025 年6月7日(土)、8日(日)
開催校:長崎大学(大会開催校責任者 南誠理事)
大会担当理事:中村圭(島根県立大学)、陸麗君(福岡県立大学)、南誠(長崎大学)、佐藤千歳(北海商科大学)
大会スケジュール
6月7日(土) 6月8日(日)
9:00 受付
11:30 理事会 9:20-10:20 自由報告Ⅲ
セッションG・H・I
12:30 受付開始 10:20-10:30 休憩
13:00 開会式
10:30-12:30 シンポジウムⅡ「現代中国農村研究の展開」(ハイブリッド)
13:10-14:40 自由報告Ⅰ
セッションA・B・C 12:30-12:40 閉会式
14:40-14:50 休憩
14:50-15:50 自由報告Ⅱ
セッションD・E・F
15:50-16:00 休憩
16:00-18:00 シンポジウムⅠ「日中学術交流企画;留学経験と社会学研究の展開」(ハイブリッド)
18:00-18:30 総会
18:30-20:00 懇親会
開催方法
シンポジウムⅠ、Ⅱは対面とオンラインを併用したハイブリッド方式で開催し、自由報告と開会式、総会は対面のみで開催いたします。
自由報告について
自由報告は発表時間20分間、質疑応答10分間で実施しますので、時間厳守でお願いします。発表者は、各自で配布資料を20部用意し、会場で配布してください。
<6月7日(土)第1日>
13:10-14:40 自由報告Ⅰ
セッションA
1 常馨月(中央大学)「日本社会における中国系新移民の自己呈示と社会適応――Z世代の他者との関係性を通じて」
2 周筱,張唯(筑波大学人文社会系)「中国人留学生向けの進学塾教師の生きづらさ」
3 賀玉辰(中央大学社会科学研究所)「ラオスの漢家人と中国新移住者の移動と定住――ラオス北部ウドムサイ県ナーモ―郡のフィールド調査から」
セッションB
1 包敏(東京科学大学リベラルアーツ研究教育院)「中国における高齢者のデジタルディバイド問題の現状と取り組みについて」
2 張瑜淳(京都大学文学研究科社会学研究室)「メディアにみる家族のケアを担う子ども――日中比較の視点から」
セッションC
1 劉京(長崎大学)「中国社会における男性同性愛者の家族カミングアウトに関する考察」
2 馮可欣(京都大学教育学研究科)「少女から成人女性への移行におけるジェンダー秩序: 新自由主義の引力と毛沢東時代の遺産」
3 新井凜子・周氷竹(大阪大学大学院)「日本での卵子凍結を選択した中国人女性の語りに見る生殖技術の越境的実践」
14:50-14:50 自由報告Ⅱ
セッションD
1 山崎哲(一橋大学大学院社会学研究科)「中国帰国者三世四世が中国語を学ぶ意味の検討:日本生まれの三世四世を事例に」
2 森川麗華(東京大学大学院)「コロニアルな存在としての「中国残留婦人」を考える―四世の立場から」
セッションE
1 高天霖(北海道大学文学院人間科学専攻)「中国の都市におけるイスラム若者の宗教変容:深圳市の例を中心に」
2 王韻寒(中央大学文学研究科)「中国都市部回族若者の宗教意識における教育の影響:西安回族を事例に」
セッションF
1 張亮(京都大学大学院人間・環境学研究科)「新左派知識人による「中国モデル」の知的構築史――『烏有之郷』を対象に」
2 魯彦(北海道大学大学院・文学院社会学研究室)「政府とNGOの協働による市民参加の活性化―中国W市とZ市における事例に基づく比較研究」
16:00-18:00 シンポジウムⅠ
「日中学術交流企画:留学経験と社会学研究の展開」
報告者:鄭南(吉林大学)、中村圭(島根県立大学)、王維(長崎大学)
コメント:西原和久(日中社会学会会長)
司会:陸麗君(福岡県立大学)
18:00-18:30 総会
18:30-20:00 懇親会
<6月8日(日) 第2日>
9:20-10:20 自由報告Ⅲ
セッションG
1 劉晶(河海大学)「女性高度外国人材の職業適応とキャリア戦略――日系企業における中国人女性の実践を中心に」
2 Tan Tianyi(北海道大学文学院)「「ケア」:家庭と個人の挾間――女性ウェイスト・ピッカーを事例に」
セッションH
1 華京碩(龍谷大学)「近代中国における日本人新聞人のネットワークに関する研究 副タイトル:日系中国語新聞の経営者を中心に」
2 吉琛佳(京都大学アジア研究教育ユニット)「脱成長論の視点に基づく費孝通の農村調査の再検討」
セッションI
1 高橋孝治(立教大学アジア地域研究所)「中国における公訴時効(訴追時効)制度のうち特異な運用がなされた事例の検討 ――最高人民法院図書館ウェブサイトの2018年の資料を素材として」
2 万峻滕(桃山学院大学)「2000年代以降中国における動漫店と動漫城に関する調査―― インターネットと現地調査の結果から」
10:30-12:30 大会シンポジウムⅡ
「現代中国農村研究の展開」
報告者:朱興涛(東北師範大学)、南裕子(一橋大学)、閻美芳(龍谷大学)
コメント:イナキナイ・アレーナ(長崎大学)
司会:佐藤千歳(北海商科大学)
12:30- 閉会式
■大会会場案内
長崎大学文教キャンパス
会費改定と新制度のお知らせ(2025年度より)
5月 19
■会費改定と新制度のお知らせ(2025年度より)
いつも本学会の活動にご理解とご協力を賜り、誠にありがとうございます。
このたび、理事の業務負担軽減を目的とし、事務業務の一部を外部に委託することといたしました。それに伴い、学会ホームページの全面リニューアルも進めており、現在鋭意準備中です。新ホームページは2025年6月より本格運用を予定しております。
あわせて、2025年度より会費制度の見直しを行うこととなりました。運営体制の強化と持続可能な学会運営のため、以下のように会費を改定し、新たに2つの会員資格を設けます。
________________________________________
■会費改定(2025年度より)
・一般会員:6,000円 → 9,000円
・学生会員:4,000円 → 6,000円
■新設会員資格(年会費:6,000円)
・シニア会員:原則として10年以上一般会員として在籍し、常勤職を退職された方
・非常勤・非正規等、常勤職でない会員
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すでに2025年度分の年会費をお支払いいただいた方には、誠に申し訳ありませんが、改めて差額分の請求書を作成し、順次お送りさせていただきます。
会員の皆さまにはご負担をおかけいたしますが、今後の学会運営の安定と発展のため、何卒ご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
今後とも変わらぬご支援のほど、よろしくお願いいたします。
事務局長 中村 圭(島根県立大学)
保護中: 日中社会学会第36回大会自由報告の募集
3月 12
『日中社会学研究』第32号 投稿論文の募集
12月 8
1、『日中社会学研究』第32号への投稿論文を以下の要領で募集いたします。
投稿には必ずエントリーが必要になります。
1.エントリーについて
論文の投稿を希望される方は、エントリー期間内(2024年1月15日~25日17時まで)にエントリーをお願いします。下記の情報を、会員MLで案内した際にお知らせした連絡先(編集担当理事)まで、お送りください。エントリー期間中にのみ受付をして、確認のメールを返信いたします。会員向けのお知らせをご覧ください。
(1)お名前とご所属
(2)投稿ジャンル(論文、レビュー論文、研究ノート)
(3)原稿のタイトル
(4)概要(400字程度)とキーワード(3つ程度)
(5)ご連絡先(電子メール、郵便物の郵送先、電話番号)
2.原稿の送付について
原稿の締め切りは、2024年2月28日となります。必ず当学会の「投稿規程と執筆要領」(2022年12月改正)を守り、「執筆テンプレート」を使って原稿を執筆してください。
投稿規定と執筆要領に沿わないもの、日本語の文章として難があるものは、投稿が受け付けられない場合があるので、注意してください。
この度、日中社会学会では、2024年3月以降発行予定の『21世紀東アジア社会学』第13号に掲載する、下記の「公募特集」の原稿を募集します。
・公募特集①「東アジアの時空間」あるいは「東アジアからの時空論」
・公募特集②「華僑・華人研究の新展開」あるいは「海外中国人研究の新展開」
エントリーの締め切り 2023 年6 月30 日です。
詳細は会員限定のページをご参照くださいませ。
皆様の投稿をお待ちいたしております。