日中社会学会では、『日中社会学研究』、『21世紀東アジア社会学』の2つの学会誌を発行しています。『21世紀東アジア社会学』は、当初、学会や会員による研究プロジェクトの特集をメインに据え、それによって会員の研究活動の活性化をはかり、広く研究成果を発信する場となることを意図していました。またその内容においては、中国社会を東アジアの中でとらえなおすことや東アジア社会のあり方に射程を広げた研究を、積極的に取り上げることを特徴としていました。
 しかしながら、近年、両誌の違いが分かりにくいという声も学会の内外から上がるようになりました。『21世紀東アジア社会学』の本来の持ち味が充分に発揮されていない状況になっていたのです。
 こうした現状を踏まえ、本学会誌のねらいを再度確認すると共に、理事会での承認も経て、次号(第11号)より、下記の通り編集方針を変更いたします。

『21世紀東アジア社会学』は、日本社会、中国社会、日中社会間の関係などを念頭に置きながら、21世紀にふさわしい東アジア社会のあり方を検討する学術論文、研究ノート、書評論文、研究動向論文などにより構成され、1年に1号刊行されます。原稿の使用言語は、日本語、中国語、英語です。
そして、掲載される論文・研究ノートは、主に、(1)プロジェクト型の特集企画、(2)公募特集企画、にかかわるものとなります。従いまして、今後は、一般投稿論文の受け付けは行いません。一般投稿論文を受け付ける査読誌は、『日中社会学研究』のみになります。

プロジェクト型の特集、公募特集企画については、別途ご案内いたしますので。そちらをご覧ください。

2020年8月

日中社会学会会長 南 裕子
『21世紀東アジア社会学』編集委員長 首藤 明和