2008年3月24日

日中社会学叢書の刊行―日中社会学会と中日社会学会の協力記念

監修者代表 中村則弘(愛媛大学)


 日中社会学叢書〈グローバリゼーションと東アジア社会の新構想〉(明石書店)の刊行がいよいよ始まりました。

福武直初代会長以来の夢でもある,日中社会学会会員による叢書の刊行です。また,日中社会学会と中日社会学会との協力記念出版です。李培林所長(中国社会科学院社会学研究所),羅紅光教授(同研究所)からは,巻頭・巻末の言葉を寄せていただきました。中国社会研究,日中研究協力の新たな扉は開かれつつあると感じています。日中社会学会の新たな歩みは,ここから始まります。

各巻タイトル,刊行予定などは下に記した通りです。監修は中村則弘・袖井孝子・永野武が行いました。

 

1巻,『脱オリエンタリズムと中国文化―新たな社会の構想を求めて』2008年2月刊行

【編著】中村則弘

2巻,『チャイニーズネスとトランスナショナルアイデンティティ』刊行予定 (2008年8月)

【編著】永野武

3巻,『グローバル化における中国のメディアと産業―情報社会の形成と企業改革』刊行予定(2008年6月)【編著】石井健一・唐燕霞

4巻,『分岐する現代中国家族―個人と家族の再編成』2008年3月刊行

【編著】首藤明和・落合恵美子・小林一穂

5巻,『転換期中国における社会保障と社会福祉』刊行予定(2008年4月)

【編著】袖井孝子・陳立行

6巻,『中国における住民組織の再編と自治への模索―地域自治の存立基盤』刊行予定(2008年7月)

【編著】黒田由彦・南裕子

7巻,『移動する人々と中国にみる多元的社会―史的展開と問題状況』刊行予定(2008年9月)

【編著】根橋正一・東美晴

 

前のニューズレターに書きましたように,新たな研究プロジェクトの推進,中国での研究集会の開催などの事業が続きます。また,この叢書が7巻ほどで終わるものとは,全く考えていません。改めて,われわれ日中社会学会と中日社会学会の手で,世界に向けた中国社会研究・アジア社会研究,トランスナショナルな学会活動の途を拓いてゆきたいものと考えます。

新たな扉をさらに開かねばなりません。